青春の光と影

摩訶不思議黄昏色楽団の今後発表予定のタイトルの中に『青春の光と影』というアルバムがある。文字通り「青春」をテーマしているのだが、いわゆる一般的な青春時代を描きつつ、青春時代を通り過ぎてから訪れる熱い時代も同時に青春と捉え、イメージの中に盛り込んでいるつもりだった。それは個人的に、社会に出てからのいくつかの時期に、公私共にいろいろなことに熱中していた時代があり、それぞれの時期に「あのころ以上に今が青春時代だ」という熱い思いを感じていたからだ。そしてそこからやがて「生涯が青春時代なんだ」と考えるようになっていた。それはそれでいいのかも知れないのだが。

しかし、最近になって、旧友たちからの同窓会への誘いやいくつかの出来事が重なり、少しずつ過去の時間が掘り起こされていくに従って、それは何かが違うということに気づかされた。旧友たちの過去の写真、過去の風景と再会し、現在の写真と遭遇していくうちに、何とも言いようのない思いに捉われるようになっていった。そして、彼らの顔が見たくて、彼らに会いたくて会いたくて仕方がなくなっていった。それは例えて言えば、恋人のことを想うとき、あるいはそれ以上に切ないどうしようもない感情だった。そうして私は、当時感じたあのときめく気持ち、躍動感そして憂鬱、退屈も含め、やはりあのころが「青春時代だった」ということに改めて気づかされた。それは時間が過ぎた今も尚色褪せることはない。しかし、それはいちどきりのものでもある。その後に訪れた青春に似た時代とはやはり少し次元が違うと思った。それは思春期の心と体の成長ということとも関連があるのかも知れない。

アルバム『青春の光と影』のコンセプト、収録される予定の楽曲はこの後も変更されることはないのだが、今後は「青春」に纏わるさらに深い対峙の中で、創り上げられていくことになるだろう。

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