いちばん好きなラウンド・ミッドナイト (‘Round Midnight)

私がこれまでに聴いた中で最も好きな『ラウンド・ミッドナイト (‘Round Midnight)』、それは間違いなくジョー・ジャクソン (Joe Jackson) の『ラウンド・ミッドナイト (‘Round Midnight)』だ。それはセロニアス・モンク (Thelonious Monk) のトリビュート・アルバム『That’s The Way I Feel Now – A Tribute to Thelonious Monk』に収められている。最初この演奏を聴いたとき、そのアレンジ、哀愁を帯びた即興のメロディー、研ぎ澄まされたピアノの音に惹きつけられた。そして、何度も何度も繰り返し聴いているうちに、もしかすると、これは即興じゃないかも知れないとも思ったが、仮に作曲であったとしても素晴らしい、と思った。そのハードボイルドな世界観がたまらない。

このアルバムには他に、ドナルド・フェイゲン (Donald Fagen) とスティーブ・カーン (Steve Khan) による『リフレクションズ (Reflections)』なども収められていて、この演奏に関してもまた別の機会にお話ししたいと思っているが、そもそもアルバム自体が素晴らしい。

ちなみにこのアルバムはセロニアス・モンク (Thelonious Monk) の死後2年後に発表されているが、晩年のモンクは躁鬱病に悩まされていたという。また、ジョー・ジャクソン (Joe Jackson) も近年鬱病に悩まされていたという。素晴らしい演奏や楽曲で我々を楽しませてくれる裏でアーティストたちが抱えている様々な悩み。アーティストである以前に彼らも同じ人間である以上、それは当たり前のことなのだとは思うが、同じくもの創りをする人間の端くれとして胸が痛む。

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