音楽を創っていて無力感に襲われる瞬間

仕事の合間に山に登ることがある。と言っても、軽いハイキング程度のコースなのだが。そして頂上に辿り着いた瞬間、ある無力感に襲われることがある。つまり、そこには音楽などいらない、ということだ。そこには鳥や虫の鳴き声、木々の葉や草が揺れ合う音そして風の音など、自然が奏でる豊かなサウンドがあり、それらを聴いていると、とても音楽など聴く気にはなれない。自然に勝るものはない、と思ってしまう。これは絵画、彫刻を始めとするすべての芸術に言えることなのかも知れない。もっとも、芸術にはまた別の役割がある、ということなのかも知れないのだが。

あるとき、そんな無力感に襲われながら山を下りていくときに、摩訶不思議黄昏色楽団 / Magical Twilight Orchestraの最後のアルバムは、「無音」のアルバムにしようかなと考えたことがある。つまり、時間は過ぎるが、何の音も入っていない、空の状態。これはザ・ビートルズ (The Beatles) の『White Album』以来のすごいアイデアだと思った。しかし、次の瞬間、もしもそんなことをしたら「この人たちついに鶏冠 (トサカ) にきたのかな」って。

 

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