マイケル・ジャクソン (Michael Jackson) と彼女とローファーと

ローファーを履くと、マイケル・ジャクソン (Michael Jackson) を思い出してしまう。そう、あの『スリラー (Thriler) 』『ビリー・ジーン (Billie Jean) のときにマイケルが履いていたローファーのイメージが強烈に私の脳裏には刻まれているのだ。ローファーを履いて気持ち良さそうにムービングウォークをしていたマイケル。確かにムービングウォークには、スニーカーでは当たり前すぎるし、かと言ってプレーントゥでもない。オペラパンプスでもなく、やはりローファーがいちばんしっくりくるし、粋に見えるような気がする。恐らくこのコーディネートはマイケルのセンスなのだと思うが、さすがだなぁ、とつくづく感心させられてしまう。

マイケル・ジャクソン (Michael Jackson)

そんなイメージがあるから、なぜかローファーを履くと、カッコ良く歩くことができるようになった錯覚に陥る。とは言ってもあくまで気分の問題なので、気持ち良く履くことができていればそれでいいのだが。

ちなみに私が愛用しているローファーは、リーガル (REAGAL) の2177Nだ。私はこのローファーをずいぶん以前から愛用していて、実を言うと、私はゴム底のスリッポンタイプのものを除けば、これ以外のローファーを知らない。このローファーを選ぶ理由もまたあって、それは学生時代に遡る。ある朝の通学途中に私は同じ学校のある女の子の後ろ姿に釘付けになった。ジーンズにスニーカー、ではなくローファー。それ自体は当時も別に珍しくも何ともなかったのだが、その女の子はスタイルの良さとも相まって、とてもカッコ良く見え、また、マイケルと同じく、とても気持ち良さそうに歩いている姿が印象的だった。そして彼女が履いていたローファーがリーガル (REAGAL) の2177Nだったのだ (そのフォルムから多分間違いないと思う) 。その残像は新しいローファーを購入する際や、ローファーを履くときに、今も私の脳裏にチラチラと浮かんでくる。同じものを自分が履いても同じようになるとは限らないのだが、それでも、彼女とマイケルのイメージがあるから、ローファーを履くときはとても気持ちがいいし、なぜか幸せな気分になれる。

もっとも、マイケルが履いていたローファーがリーガル (REAGAL) なのかどうかは知らない。おそらくG・H・バス(G.H. Bass) か何かだと思うのだが、もしもリーガル (REAGAL) だったら、それはそれで驚きだ。

ある時期、紐なしの靴を好む人は大人としての成熟度に欠ける傾向がある、というのを何かで読んで、それからしばらくの間、無理してプレーントゥや何らかの紐靴を履いていた時期があった。しかし、やはり人からどう見られるかより、仮に大人として未熟だと見られたとしても、実際未熟なんだし、それがありのままの今の自分なのだからそれでいい、と思えるようになった。

そうして、また新しいローファーを履き始めたとき、以前より、さらに軽く楽しいステップを踏むことができるようになった気がする。

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