なんて切ないメロディー 3 夕涼み / 松任谷由実

私が学生だったころ、ユーミンのファンがそこら中にいて、当時交際していた彼女もそうだったし、その後交際した彼女もそうだったし、同じ学校に通っていた女の子たちもそうだったし、アルバイト先で知り合った女の子もそうだった。女の子はみんなユーミンが好きなのかな、と思うくらい私の周りにはユーミンファンの女の子が多かった。というより、ユーミンがそれほど、人気があった、ということなのだろう。そして私は『あの日に帰りたい / 荒井由美』以外の当時の彼女のアルバムは、全てユーミンファンの彼女たちからもらったテープで聴いていた。つまりその他のアルバムは買ったことがなかった。

ユーミンの曲は切ないメロディーが多く、刹那の女王と言っても過言ではないと思うのだが、中でも個人的に極めつけに切なく感じる曲がある。アルバム『PEARL PIERCE』に収録されている『夕涼み』だ。私は音楽を聴くときに歌詞はあまり聞いていないので、確かにこの曲の歌詞も極めつけに切ないとは思うが、何よりもやはりメロディー、編曲、ユーミンのヴォーカルが切ない。この曲を夏に聴くと何とも言えない気分になる。このアルバムもやはり学生時代に同じ学校の女の子からもらったテープで聴いていた。そしてテープの時代が終わってからは、ユーミンを聴くこともなくなっていたのだが、あるときふと思い出して、CDまで買ってしまったのが、この『PEARL PIERCE』だった。そして『夕涼み』を聴いたとき、期待通りと言うか、やはり切ない気分に襲われた。

このアルバム全体がメランコリックなムードで溢れているが、あるときFMラジオでユーミンがこのアルバムに関して、「アンニュイな夏」を表現したかった、と語っていたのが印象的だった。確かにその雰囲気が絶妙に表現されていると思った。

また、ユーミンのあえて、切ないもう1曲となると個人的には間違いなく『中央フリーウェイ』だろう。さらにもう1曲となると延々と続いてしまう。やはり刹那の。。

尚、ユーミン本人も自分のことを天才だと言っているが、全く異論はない。世界に通用する日本の数少ないメロディーメーカーに違いない。

LINEで送る
Bookmark this on Google Bookmarks
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>