ニューアルバム『Jazz Club Night (ジャズ・クラブ・ナイト) 』に関して

Jazz Club Night (ジャズ・クラブ・ナイト) CDジャケット

このアルバムは摩訶不思議黄昏色楽団 (Magical Twilight Orchestra) のこれまでに発表されたアルバムとは違い、最もポップではないアルバムということになるだろう。一言で言うと泥臭い、一般的に取っつきにくいアルパムだと思う。だから、このアルバムは一時期、発表することそのものをやめようかと考えたこともある。あるいは、このアルバムの次に発表される予定の極めてポップなアルバム『Lyin’ Eyes (偽りの瞳)』を完成させてから2枚同時にリリースしてお茶を濁そうか、とも考えた。そもそも、摩訶不思議黄昏色楽団 (Magical Twilight Orchestra) は知る人ぞ知るといった存在なので「何もそこまで深く考える必要はない」と言われればそれまでの話なのだが。

このアルバムを創り始めてから4年が経過した。これまでのアルバムもそうだったが、このアルバムもすぐに完成に近い形は出来上がっていた。さらに一応つけ加えておくと、頭で考えることは一切ないので、メロディーができるのは一瞬の出来事だ。それにも関わらず、発表までに多くの時間を要したのにはいくつかの理由があるのだが、簡単に言うと、その間に制作を中断せざるを得ないいくつかの大きな難題が降りかかってきた、ということになる。そして、公私共に波乱の時期を共に過ごしたアルバムだけに、まるで戦友のような愛おしさも感じている。

完成一歩手前の現段階で改めてこのアルバムを聴き返してみると、タイトルは『Jazz Club Night (ジャズ・クラブ・ナイト) 』であるにも関わらず、Jazzではない。冒頭ではポップではないと言ったにも関わらず、Jazzの観点からするとあまりにもポップすぎる。しかし、そもそも摩訶不思議黄昏色楽団 (Magical Twilight Orchestra) はJazzを囓っているというくらいにしか考えていないし、『Jazz Club Night (ジャズ・クラブ・ナイト) 』というタイトルのアルバムの中身がロックやポップであっても全く構わないと考えている。しかし、このアルバムのテーマは紛れもなくJazzなのだ。

摩訶不思議黄昏色楽団 (Magical Twilight Orchestra) のアルバムにはそれぞれに明確なコンセプトがあり、その発表順位に至るまで、個人的な意味合いも含めて、全て意味がある。だからこのアルバムもラインナップの中で外せない存在だった。そういったことからも、このアルバムは発表しないわけにはいかない。村上春樹風に言うと、このアルバムは「発表されたがっている」のだろう。いずれにしても、物を創る人間である以上、自らが生み出した作品は全て愛おしいし、例えそれがどんな代物であったとしても、出来の悪い子供ほど可愛がる母親と同じ思いだ。

このアルバムは評価されないかも知れない。しかし、近々リリースされるだろう。

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